her 世界でひとつの彼女の感想
今日も映画の感想
Herについて
この映画には、魅力的なものがいっぱいあると思うけれど。
一番、自分にとって大きかったのは、AIサマンサの声の吹き替えを
林原めぐみさんがやっていること。そして、主人公は松本保典さんである。
これだけで、多くの人は思い当たるものが
多いはず。そうスレイヤーズだ。
これは、かなり作為的に選ばれてるように思う。
林原さんが、先でそこにあわせるために松本さんを
起用したのではないかと疑うほど。
このキャスティングには、この映画における非常に
重要な点を含んでいるように思う。
ある世代のアニメファンにとって林原めぐみという人は
声優ブームの走りである。それは、アニメというメディアがない
ところから作ってきた俳優、女優といった方たちから乖離し始める
起点でもある。
そんな声優を吹き替えに起用したのは、この映画のヒロインが
ある意味では、幾多のイメージを内包しながらも実態のない
「声だけの女優」=声優の代表としたことが理由である
と思われる。
声優は、その後いろいろな変遷を経て今に至る。
しかし、この皮肉というかキャスティングを海外の映画監督が
したのであろうか?その疑問点はやはり残った。